□プロジェクトの概要

~「おひとりさま」から「おたがいさま」へ~
おたがいさまコミュニティで迎える2030年

少子高齢化が急速に進む日本では、これまでの考え方や社会構造では地域を支えられない時代が訪れようとしています。団塊ジュニア世代が高齢者となる2030年代には、単に高齢者が増えるだけではなく、支え手である現役世代も大幅に減少します。例えば、一人暮らしや夫婦のみの世帯が増え、家族介護に頼ることが本格的にできなくなるでしょう。共働き世帯が増え、これまでのようなやり方では地域活動に参加できない人が増えてきます。事業所も行政機関も、多様で個別なニーズに対応するためには、サービスを提供する仕組みを見直す必要が出てきます。

2030年、私たちが目指すのは「おたがいさまコミュニティ」です。誰かに頼るのでなく、一人で頑張るのでもない。お互いに支え合い、お互いの知恵や技術、地域資源が活かせる社会。そんなコミュニティの実現のために、さまざまな人や組織に参加してもらいたいと考えています。

おたがいさまコミュニティをつくるために

・「一人で頑張る」から「みんなで持ち寄る」へ
・「高齢者対策」から「全世代参加策」へ
・「ないものねだり」から「あるもの探し」へ
・「できないこと批判」から「できること探し」へ
・「賃金のために働く」生活から「時間を活かすために働く」生活へ
・「自分たちだけで」から「まわりの力を借りて」へ

□このプロジェクトについて

コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン
『2030年代をみすえた機能統合型コミュニティ形成技術』研究プロジェクト

本プロジェクトは、特定非営利活動法人アジアン・エイジング・ビジネスセンター(AABC)、公益財団法人九州経済調査協会、福岡市(総務企画局企画調整部)の三者による研究コンソーシアムです。また、独立行政法人科学技術振興機構による戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発:RISTEX)の採択を受けて活動しています(2012年10月~2015年9月)。

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プロジェクトのモデル地域・企業への取組み

本プロジェクトでは福岡市内の3つの地域、および企業へ向けての調査研究を行っています。

●モデル地域

・美和台地域(福岡市東区)
美和台風景写真
築40年の戸建て住宅が集まる美和台は、東区で最も高齢化率が高い校区です。坂が多く、通院や買い物に不自由する高齢者が多く存在します。その一方で、新しく転居してきた子育て世代も多く、自治会活動が盛んであるなどの特徴も備えています。美和台地域では、事業を中心としたコミュニティの形成モデルを探っていきます。

・金山地域(福岡市城南区)
金山風景写真
築40年を経た集合住宅地である金山団地。団地の位置する金山校区は城南区で最も高齢化率が高く、単身高齢者も多いとされています。地下鉄の駅が近く、商業施設も複数立地するなど、比較的利便性の高い環境でもあります。金山地域では、地域のアイデアやニーズをくみ取りながら、専門職と連携した課題解決のためのコミュニティを探っていきます。

・アイランドシティ地域(福岡市東区)
アイランドシティ

福岡市内では新しい街であるアイランドシティ。現時点では高齢化率は低いですが、2030年には高齢化の波が押し寄せていると考えられます。またアイランドシティは健康未来都市を目指し、病院や福祉施設が集積していることから、将来の高齢化対応のための研究地域として、事業者連携型のコミュニティを模索します。

●企業フォーラム

「おたがいさまコミュニティ」の実現には、地域の課題を地域住民だけで解決するのではなく、多様な関係者が参加して解決することが重要です。その役割を担うステークホルダーのひとつに企業があると考えています。企業がコミュニティの課題解決にどのように関わっていけるのか、ともに超高齢化の問題を考え、地域社会に貢献する企業プラットフォームの形成を目指していきます。

2 Comments

  1. 田中絵里緒

    子育て中のママで、介護のパートもしています。金山公民館おためしカフェに参加して、今度の31日のカフェにも行こうと思っています。こんな壮大な考えのもとに行われていたものとは知らず、気軽に参加していました。ウェブサイトを見てびっくりです。私も同じようなことをずっと考えていました。介護施設のパートのシフトが回らないこと一つをとっても、少子高齢化の現状をひしひしと感じます。皆で助け合える世界にしたいですね!!

  2. 萩市のNPOです

    山口県萩市で現在地域密着型介護サービスを運営しておりますNPOでございます。AABC様のご活動をHPなどで興味深く拝見しました(4年ほど前にもテレビで拝見したことがあったように思います)。
    萩市近辺の地域も高齢化が進んでおりますが、地域の絆づくりや介護予防などを目的に、私どもはこの春から喫茶店跡の店舗を使って、平日の地域の方の居場所づくり(喫茶)、お話し会・趣味の集まり、また互助活動サービスの事務局としての場所を準備しております。AABC様のご活動や現在とりくまれているプロジェクトについて、もう少しお伺いできたら幸いです。

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